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法政大学非公認サークル
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【実験理念】

 2010年1月12日、ハイチを大地震が襲った。それに対し各国は緊急援助を行い、今でも復興へと多大な力が注がれている。その援助は心ある者の募金に寄っている所が多い。このような福祉活動、社会的活動には、利益を求める私企業よりも無償の寄付による活動が役立っている。経済活動においては募金による価値分配も注目されている。

 その一方で募金詐欺というものも社会問題化している。街頭募金活動で集めた金銭がカルト団体や極左団体の活動資金として使われていたり、臓器移植を受ける子どものための募金活動をしていた両親が高給取りであったり、公的に認められている団体でも情報開示が正しくなされていないこともある。赤い羽根で知られる社会福祉法人中央共同募金会は、理事長が元自民党参議院議員であることや、募金配分先の一つである社会福祉協議会の理事がいわゆる「お偉いさん」で占められていること、地域によって募金の扱いにばらつきがあることや、集金の仕方が強制的であることなどが批判されている。

 しかし、本来の募金もしくは寄付という言葉の概念から考えてみると、はたしてこのような批判は正当なのだろうか。募金とは無償の、見返りを求めない金品の贈与である。もし、贈与した金品の使われ方によって、贈与者が快不快を感じ、不快を感じた場合に被贈与者を批判しているのだとすれば、それは無償の行為とは言えなくなる。すなわち、自分の「社会貢献した」という快感を得るための金品の贈与は募金ではなく、それが間接的にではあるにしても、「自己肯定感の購入」となる。無償の募金行為をカントにおける定言命法的に倫理的行為と定めるならば、効用の有無によって行為を変えることは許されない。

 「進んで金品を寄付する」という意味で「喜捨」という言葉がある。イスラム教におけるザカートやサダカなどの各宗教用語としての意味を無視し、この言葉の漢字だけに注目すれば「喜んで捨てる」となっている。あくまでも捨てるのであるから、その使い道に捨てた者が口出しをする事は出来ない。喜捨の文化が根付いている国では、一般人よりも募金だけで生活しているホームレスの方が裕福な場合もあるという。ただの自己肯定感の購入を募金だと錯覚している日本人の募金に対する認識は、未だ発展途上にあると言えるのではないだろうか。

 ところで、我々嗚呼!!情熱実験つみつくりにも新人が入会した。高校時代からの親からの金銭的援助もなくなり、新入生歓迎と称してお金を払わされた彼らは、遊興費がないと困っている。しかし、我々つみつくりに入会したからには、彼らは自力でこの困難に立ち向かわなければならない。そこで、募金者には一切の自己肯定感も及ぼさないという、すなわち使途が新人自身の私的利用のみで公共的利益を及ぼさないという情報をあえて明示して募金活動を行うことによって、日本人の募金というものに対する認識の浅さを証明したい。

【実験方法】

新人の新人による新人のための募金活動を行う。



【4人の挑戦者現る】

上級生「では新入生のみなさん、今日丸一日使って、
私的利用のための金を集めてきて下さい!」
4人は東京各地に散りばめられ、一人きりで募金活動することに。


【1人目】

「遊ぶ金がほしいので、募金願います。」
新宿駅前で、募金箱を差し出すが、入って来るのは
ゴミやポケットティッシュばかり。
若者たちに丸一日声をかけ続け、
集まったお金は203円だった。

まともに話してくれるのは、新商品の宣伝やティッシュ配りの人だけ・・・



【2人目】

「突き指を治療すべく渡米の費用を集めています。」
突き指の先進医療を受けたい!たくま君を救って下さい!
と、銀座で呼びかける。臓器移植をするわけでもないし、
突き指ごときで渡米費が必要なんて、聞いたことがない。
しかし意外と、2135円集まった。




【3人目】

「ヘビ使い修業中。恵んで下さい。」
頭にターバンを巻き、リコーダーの音色に合わせて、
ひょうたんからヘビを出す・・・という修行。
一見大道芸だが、ゴム製のヘビが動くわけがない。
それなのにあれよあれよと投げ銭してくれる浅草の江戸っ子たち。
ついには東洋館という所からオファーまで来る始末。
こんなことでビートたけしが育った舞台に
我々も立つことができるのか?合計金額は5304円。

 


【4人目】

「1円でも募金してくれたら何か歌います。」
金を出してわざわざ素人の歌なんか聞く人がいるのか?
いました。高齢者の竹下通りこと巣鴨通り商店街。
老後の有り余った時間を潰すべく、
無理難題なさまざまな歌をリクエストしてくるご老人方。
結局集まったお金はなんと、11385円!
これに気を良くした新人は
「私、歌手デビューできるかも・・・」と勘違いし始めた。

 

調子に乗った新人は、このお金をデビュー資金に注ぎ込んだ。
自分でレコーディングし、ジャケ写を撮影し、
市ヶ谷にあるSonyMusicの本社へと出向き・・・
「金の卵がやってきましたよ。」と押しかけるも、
何やかんやと理由をつけ追い出されるハメに。
集めた金がパーになってやっと、自意識過剰であったことを自覚した。






【実験結果】

新宿 「遊ぶ金がほしい」 203円
銀座 「突き指治療のための渡米費」 2,135円
浅草 「ヘビ使い修業」 5,304円
巣鴨 「何でも歌う」 11,385円

その地域に生息する人の年齢層が高ければ高いほど、
金額も多いという結果に。


ご老人はやっぱり財布のヒモがゆるい!!

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